骨粗鬆症
                            

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『骨粗鬆症ってどんな病気?』

 

骨量減少が何らかの原因で病的に亢進した状態が骨粗鬆症で、「鬆」とはダイコンやスイカなどに「す」が入った状態を言い、つまり本来緻密である骨が空洞化することにより骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気のことである。

 背骨(椎骨)は内部が海綿骨で、その表面を皮質骨が覆っている。骨粗鬆症になると、まず、骨梁の横向き(水平方向)のものが萎縮(骨量減少)し、次いで縦向き(垂直方向)の骨梁が萎縮する。骨量が減少すると重いものを持つなどの負荷がなくても、日常生活上の動作で脊椎がつぶれて変形することがある。これを圧迫骨折という。年をとって背が低くなる理由は、この脊椎の変形が関係している。

『女性の骨量は閉経を境に急激に減少します』

 

      骨は男女とも一般的に18歳くらいまで長く太く成長し、20歳くらいに一生のうちの最大骨量に達する。それ以後は45歳くらいまでそのまま維持、またはわずかな減少を続ける。その後、年齢とともに徐々に減少していくが、女性においては閉経によって急激に骨量減少が進み、同時に骨折発症頻度も増してくる。

       もともと女性は男性に比べて骨量が少ないことに加え、何よりも閉経後の女性ホルモンとの関わりが骨量の減少に大いに関係してくる。

       なお、男性の骨量は女性に比べて多いが、一般的に70歳を過ぎると骨粗鬆症の危険範囲に入ることがある。

       成長後の骨は絶えず骨組織の破壊と形成の新陳代謝を繰り返し、古くなった骨組織あるいは微小な骨折部分などは壊され、新たに骨組織が形成されている。たとえば海綿骨での1サイクルは約150200日(骨組織形態計測法)と考えられている。

『骨粗鬆症ってどんな症状?』

     骨粗鬆症になると椎体内部の骨梁は萎縮して数も減り、もろくなって変形を生じやすくなる。腰背痛は骨粗鬆症により脊柱が変形することにともない、脊柱周囲の筋萎縮、筋緊張が増加することにより生ずる。この他、微細な骨亀裂などの痛みや円背による腹部の圧迫感などがある。

      骨粗鬆症の症状の中で最も大きな問題になるのは骨折である。骨粗鬆症が原因と思われる大腿骨頚部骨折は年間約10万人も発生しており、老人医療費においても多大な影響を及ぼしている。

『背が低くなる原因も骨粗鬆症です』

     加齢とともに身長が低くなったり、背中が丸くなる原因も骨粗鬆症である。先に述べた脊椎の椎体圧迫骨折が原因で、ゆるやかに丸くなるのを円背(えんぱい)といい、一部分(腰椎部)が極端に飛び出している状態を亀背(きはい)という。これらは腰や背中が曲がっているという見た目の変化のほかに、急性の腰痛や背部痛などの症状を引き起こす。

『なぜ骨折になると心配なの?』

     大腿骨頚部骨折を起こすと、治るまで歩くことができず、高齢者では、それがきっかけで寝たきりになることが多い。寝たきりにならないためにも大腿骨頚部骨折の予防、すなわち骨粗鬆症の予防および治療が大切なのである。

      骨粗鬆症について、「お年寄りの病気」と他人ごとのように考えがちだが、女性は特に若いうちからの生活習慣が将来の骨粗鬆症に深く関わっていることを意識しておくべきである。

『骨折は「寝たきりになった原因」の3位』

     現在、寝たきりの高齢者は全国で100万人と推定されている。その原因の一番が脳血管疾患(脳卒中など)、ついで痴呆、そして骨折・転倒である。骨折の原因は大部分が転倒によるもので、骨粗鬆症により骨折しやすくなっているために引き起こされる。

      高齢者が骨折すると治りにくく、骨折した人の5人に一人は寝たきりになるといわれている。一度骨折すると、また転倒するのではないかという不安などから、家に閉じこもりがちになって運動機能がさらに衰えてしまい、寝たきりになりやすい。

『骨を健康に保つためにカルシウムをとりましょう』

     骨によい食物といえばカルシウム。カルシウムは牛乳などの乳製品、小魚、大豆類、緑黄色野菜に多く含まれている。そのほかビタミンD、ビタミンKはカルシウムの吸収を助け、骨のために役立つ栄養素である。

      カルシウムは1日に最低でも600mgとることが望ましい。日ごろの食事に意識して表の食品を2つプラスするよう心がけるとカルシウムがとりやすい。

      ビタミンDはまぐろやかつおなど赤身の魚、干ししいたけなどに多く含まれる。ビタミンKは納豆、レタスに多い。

『軽い運動でも毎日続けることが大切』

     粗鬆症に対して、運動することはいくつかの利点がある。身体を動かすことで、骨は強くなる。そして、骨を支える筋肉も増え、バランス感覚もよくなるので、転倒防止のためにもよい。

      運動は激しいものではなく、軽いものを毎日続けることが大切である。散歩など、息切れしない程度のことで十分である。

      また、日光にあたると、皮膚でカルシウムの吸収を助けるビタミンDが合成される。日焼けするほどあたる必要はない。直射日光でなく木陰などでも十分な効果がある。

『症状や痛みによってつく薬が違います』

      骨粗鬆症の薬の作用は、大きく分けて2つある

       骨の破壊(吸収)を抑える作用と骨の形成を進める作用である。骨代謝マーカーで、骨の吸収が進んでいる人には、それを抑える作用のある薬を、また、骨の形成が進みにくい人には、それを進める薬をつかう。

       そのほか、骨粗鬆症による痛みを抑える作用のある薬や、腸管からのカルシウムの吸収を助ける作用、骨の構造を改善して骨折を起こりにくくする作用の薬がある。

       骨の形成には、女性ホルモンも関係しているので、閉経後の女性には女性ホルモンを補充する場合もある。

                               

 
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