小児の正常体温は、成人より0.5℃くらい高いのが普通です。
熱の他のことを観察すること
普段と比べてミルクの飲み具合はどのくらい違うか
下痢や嘔吐の回数は何回か、
最後に水分をとったのは何時頃か、
尿は普段通りに出ているか、
夜間はよく眠っていたか、
咳嗽や声がれ
中耳炎、
下痢や嘔吐
排尿時の痛み
熱性けいれんの既往があるか
最初の診察で診断が確定することは少なく、経過をみていかなければ診断できない場合の方が多いのです。
お家での経過観察が重要であること
発熱自体が患者に有害な作用を及ぼすことは少ないので、大事なことは熱を下げることではなくて、発熱の原因を正確に診断して対処すること
体温が高くなるにつれて患児は不機嫌になり、食欲の低下や不穏、不眠などの症状を示しますようでしたら、解熱剤の投与を考えてもよいです。
また、熱性けいれんの既往のある子どもに対しては、抗けいれん薬の座剤を予防的に投与することがあります。
ただし、解熱薬自体にはけいれんを予防する作用はないことを保護者に説明するとよいでしょう。