腫瘍マーカー
                            

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「がん」の検索や診断に腫瘍マーカー


 腫瘍マーカーとは、がん細胞が産生する、または、非がん細胞が、がん細胞に呼応して合成する物質の内で、がんの存在、および、細胞の種類とその量を反映する指標となるものを指します。

例えば、

肺がんや大腸がんなどで増加するCEA(がん胎児性抗原)

肝臓がんでのAFP(αフェトプロティン)

前立腺がんでのPSA(前立腺特異抗原)

膵臓がんでのCA19−9(糖鎖抗原19−9)などがそうです。

その測定の有用性は、
 (1).がんになり易いと考えられる人(ハイリスク群)の診断や経過観察
 (2).がんの疑いあるケースの診断の補助
 (3).がんの有無や、進行がんの診断の補助
 (4).がんの原発(最初に発生した部位)の臓器の確認や、がん細胞の種類の鑑別   
 (5).進行がんの治療経過の観察:治療効果の判定や予後の予測、再発の発見・予知
 (6).免疫染色による腫瘍マーカー産生腫瘍の同定
 (7).免疫シンチグラフによる腫瘍の診断や、がん細胞の標的治療など
にあると言われています。

ただし、注意を要するのは、腫瘍マーカーとなるような物質は、がん細胞のみが産生するのではなく、細胞の増殖や分裂の盛んな胎児期にはたくさん作られる胎児性を帯びた蛋白物質が多く、成人の正常細胞でも僅かながら合成されていますので、がん細胞が存在せずとも、血中の濃度は多少存在します。

だから、がんに関係なく増えることもあり、また、同じ組織の同じ種類のがんでも、腫瘍マーカーの産生能に個体差もあり、よほどの異常値が観察されない限り、腫瘍マーカーの数値だけで、正常か異常かや、「がん」か否かの判断は極めて難かしいと言えます。
 また、がんならずとも、組織の炎症や障害・破壊等、細胞の代謝回転が活発化した場合、細胞の構築亢進を反映し血中濃度が上昇、「がん」でなくても、血中腫瘍マーカーが異常値を示す病気も少なくありません。

だから、症状などから「がん」の疑われるケース等では、超音波や画像診断、PET,X線や細胞診、症例によっては病理組織診断なども駆使し、がんを特定できない場合、定期的な観察を行うことなどが望まれています。

また、同じ腫瘍マーカーの検査にも幾つもの種類の試薬や測定機器があり、定期的に検査する場合は同じ病院や検査施設で、同じ方法で検査した成績を比較することが大切です。
 
 
 一般に、血液中の腫瘍マーカー検査だけで早期がんを診断することはできません。

がんを早期に発見して治療するためには、レントゲン検査、内視鏡(ファイバースコープ)、PET検査、専門医の診察(子宮がん、乳がん、喉頭がん)などの手法がより有効です。
 腫瘍マーカー検査は、あくまでも補助診断法であり確定できるものではありません。

他の検査法と一緒に診てもらうのは重要です。

                             

 
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