標準的な費用面は、ニコチン依存症として保険適応となった場合には、診察料及び保険薬局などでの処方を含めて、ニコチンパッチを使用すると自己負担金は約12,000円、バレニクリンでは約18,000円となる(いずれも3割負担額、2011年12月現在)。
すぐ禁煙サイト:http://sugu-kinen.jp/
禁煙トレーニング(行動療法)
タバコに含まれるニコチンには依存性があるとされる。
どの禁煙トレーニングも、1年後に禁煙が達成される割合はおよそ10%である。ニコチンガムや、ニコチンパッチを使用すると、この割合がおよそ20%になる。さらに、以下に述べる行動療法を併用すれば、禁煙達成の割合は、およそ25%になる。禁煙が達成されるまでには、数回以上の試みが必要となる場合が多い。
1回の禁煙の試みは、例えば次のような手順で行われる。
- 2週間以内に、禁煙を開始する日を決める(土曜日、日曜日、祝日が選ばれるケースが多い。)。
- 禁煙の準備として、禁煙中に行うことをなるべく多く考え、書きとめておく。
- 身の回りにある喫煙関連の用具をすべて廃棄処分すること。
- 医療機関を受診しニコチンパッチを入手する。通常は8週間分であるが、4週間分で行う方法もある。
- ニコチンパッチを貼る。前に書きとめたことを行う。喫煙は、他の習慣と結びついていることが多いので、なるべく日常の習慣を変える。タバコを吸いたい衝動は、およそ3分で収まるので、その間を乗り切る。少量でも吸えば、失敗に終わる。
- タバコなどに由来するニコチンは平均3日で体から消えるが、精神的な依存は平均30日続く。禁煙後およそ30日が経過したら、一応禁煙達成と考える。
- およそ平均2kgの体重増加があるが、禁煙達成後に対策を行う。
- 達成後に再喫煙してしまうのは、酒の席が多い。なるべく参加を辞退する。止むを得ない場合は、非喫煙者の隣に座る。また、ストレスが急に増えた時に再度喫煙することがあるので、対策を立てておく(現役喫煙者から再喫煙を勧められたり、強要されそうな場合はその場から立ち去り、先に退出しても問題はない。
- 移動手段(新幹線、特急電車などとして現役喫煙者とは常に別行動をすること。喫煙エリア、喫煙ルームには近づかない、立ち入らない習慣を身に付けること。
- 現役喫煙者とは別居するのも有効手段の一つである。
- タバコ代を貯金箱に入れて貯金するなど、禁煙の利益を見やすい形にして禁煙を継続する。卒煙後は自分自身のためにご褒美を作ると好ましい(ただし、喫煙関連の商品およびそれを連想するものは厳禁。)。